よくあるアップスキルの落とし穴を知ることで、効率的にアップスキルを行えます。では、どのような落とし穴があるのか、どうすれば回避できるのかを以下で明らかにしていきます。
落とし穴1:対象者やそのニーズを知らない
これまでのアップスキルでは、個人ではなく会社に焦点を当てていたため、従業員は画一的な研修プログラムを受けることを余儀なくされていました。
解決策:
学習効果の鍵は、常に関連性から始まります。そのため、L&Dの専門家は、 学習者のニーズを中心に置いた新しい学習モデルを求めています。
専門家のアドバイス:
従業員が自分の能力開発に責任を持ち、個々のスキルのギャップに対処できるよう、よりパーソナライズされた自己主導型のアプローチを提供します。
落とし穴2:仕事に特化したスキルだけに投資している
デジタル技術と自動化により人が行う仕事の内容が変化する中、既存の職務や新たな職務にも、単なる技術的なスキルだけでなく、長期的には柔軟性、適応性、回復力が求められるようになります。
解決策:
ソフトスキルを最優先に扱いましょう。 従業員がより大きな役割に挑戦でき、組織にとって貴重な資産となるようなスキルを身に付ける機会を与えましょう。
アップスキルのためのトップスキル
- チェンジマネジメント
- デジタルフルエンシー
- コミュニケーション
- ストーリーテリング
- グロースマインドセット
落とし穴3: 「スキルを学ぶ」こと「スキルを習得する」ことを混同している
ただ知っているだけでは、習得したとは言えません。実際に使用し、応用することで、より大きな力を得ることができます。だからこそ、従業員が学んだことを習得できているかどうかを確認しましょう。
- 定期的なパフォーマンス評価の実施
- 練習、フィードバック、振り返りを通してスキルを構築するツールを提供する
- スキルの上達具合を確認する
落とし穴4: アップスキルプログラムを評価していない
適切なデータと評価がなければ、学習は頓挫してしまいます。そのためには、重要な研修指標を定期的に把握する必要があります。
解決策:
意味ある研修指標を設定し、それらを評価するタイミングを把握し、学習分析を行います。そうすれば、プログラムが成功したかどうかを評価することができます。
出典:goFLUENTブログ、Degreed