これからはデジタル学習の時代です。 学習の戦略やリソース、および学習に対する投資基準が従来の状態に戻ると考えている組織はわずか5%に過ぎません。さらに、今後は従業員の7割が、少なくとも月に5日以上リモートワークになることが予想されるため、リモートによる研修は間違いなく主流になってくるでしょう 。
絶えず変化する現在の仕事環境において、貴社はリモートで社員研修を実施できるでしょうか。本書は、F2Fからデジタルラーニングヘの「スイッチ」を成功させるためのガイドです。
STEP 1:研修のニーズ分析を行う
スキルのギャップを明らかにする
学習目標を設定し、それに対する従業員の現在のスキルレベルと能力を把握します。
研修の明確な目標を定める
デジタル学習のプログラムで取り組むべき具体的な目標を定めます。
適切なデジタル学習の形式を選ぶ
オンラインでの1対1の研修や少人数制のバーチャルクラス、または自分のペースで進められるeラーニングコンテンツなど、さまざまな選択肢から選ぶことができます。
評価方法を定める
デジタル学習が学習者のスキルをどのように向上させたのかを理解すると同時に、研修プログラム(枠組みや提供方法など)を改善していく方法を検討します。
STEP 2:学習内容をパーソナライズさせる
A. コンテンツのキュレーション(収集・編集)を合理化する
キュレートするコンテンツの一般例:
- 業界のニュースや動き
- ベストプラクティスやヒント
- 特定のトレンド(傾向)や研究内容
- 特定の学習コース・プログラム
B. 仕事に特化した研修コースを提供する
具体的な研修コースの例:
- 役割に特化したコース
- 業界に特化したコース
- ビジネスコミュニケーションとリーダーシップコース
C. アダプティブラーニングによるAIの力を活用する
D. 信頼できるコンテンツパートナーとの協力を検討する
例えば、goFLUENTは、 ハーバード・ビジネス・レビュー、ニューヨーク・タイムズ、AFP、ワールド・オブ・ビジネス・アイデアズと提携し、その言語とビジネス・コンテンツを提供しています。
E. マネージャー主導で学習者のエンゲージメント(参加度)を高め、学習文化を育てる
STEP 3:学習の「人間的側面」を忘れない
オンライン学習の最大の利点は、学習者がどこにいても、都合のいいときに素早く研修コースにアクセスできることです。さらにデジタル学習によって、 従来の対面式学習で必要だった学習時間を、約25%から60%削減できるようにもなります。
一方で、中にはデジタル学習への移行により、「人間的側面」と没入型学習の要素が完全に失われてしまうと危惧する人材開発リーダーもいます。
しかし心配はいりません。学習者と講師のリアルタイムな対話は、次のような方法で実現できます。
- 1対1のレッスン(ビデオ通話による)
- インタラクティブなホワイトボードやチャットルーム
- 組織内およびチーム間のすべてのメンバーが利用できるプラットフォーム(Microsoft Teamsなど)を使用して、学習者が共同で参加する少人数制のレッスン
- 学習者が世界中の他のビジネス専門家と話し合い、学ぶことができるバーチャルクラス
- 学習者と認定ラーニングコンサルタントとの対話
- 個人に合わせたレポートやライティング課題
STEP 4:マーケティング担当者になったつもりで考える
役員や学習者、その他関係者にオンライン学習を推 薦する際には、マーケティングの考え方と実践手順を取り入れましょう。
以下のような方法でデジタル学習を売り込むことができます。
- Eメールマーケティング
- 競争を促す
- 学習者の交流
- 学習者の体験談やロコミ
STEP 5:デジタル学習プログラムの結果と効果を評価する
以下の手順で、デジタル学習の研修内容を評価します。
A. データを収集し、レポートを作成する
データを介して収集する方法:
- 自己評価
- フィードバックの仕組み
- 調査と業績評価
B. 傾向に注目する。 データとレポートに基づいて傾向を観察します。 ここで利用するのが学習分析(ラーニングアナリティクス:教育ビッグデータの分析)です。何が起こったのか、なぜ特定の現象が起こったのかを理解するのにとても役立ちます。
C. 傾向に基づいて予測・分析し、介入する
D. 必要な対策を講じる
情報源: goFLUENTブログ、Fosway Group、Vox、eLearning Industry